ピロリ菌とは一体どんな細菌なのか?胃の中に潜む有害なピロリ菌について紹介。

ピロリ菌の概要

 ピロリ菌とは、胃の中に好んで住みつき、胃の壁を傷つけるらせん型の細菌である。
正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ菌」と言う。
胃の中は強い酸性で細菌が住めないと考えられていたが、ピロリ菌は自ら住みやすい環境を作り生息している。
ピロリ菌の「ピロリ」という名前は、幽門という胃の出口を意味する「ピロルス」から取られている。
ピロリ菌は胃の幽門から初めて見つかった。
胃に悪影響を及ぼす、慢性胃炎の原因になる、胃癌になりやすい、大腸癌を併発しやすいと言われている。

 日本人の約50%以上がピロリ菌に感染しているとの調査結果があり、世界中でこの菌の保持者は増えている。
ピロリ菌は発展途上国では感染率が高く、先進国では感染率が低い傾向がある。
ピロリ菌は食べ物や飲み物から感染しやすく、衛生状態の悪いところほど感染する人が多いとされている。

 ピロリ菌はとても小さく、直径約0.5μm、長さ約3.0μmで、顕微鏡でやっと確認できる程度の大きさ。
形はらせん菌の形状を持ち、顕微鏡ではS字状に曲がりくねった形態として観察される。
ピロリ菌が存在できる環境は微好気性で、栄養要求性が高い場所に限られ、分離や培養が難しい細菌である。
ピロリ菌は低濃度の酸素と二酸化炭素を効率良く利用する微好気培養技術で培養される。