ピロリ菌に感染すると、実に様々な影響を身体に及ぼす。ここではピロリ菌と関連のある病気について書く。

ピロリ菌に関係する病気

 ピロリ菌が発見されてから、胃の不快感の原因が明確になってきた。
胃壁の表面を覆う粘膜に炎症が起こる胃炎は、ピロリ菌がいるとほぼ発症する。
自覚症状に差はあるが、ピロリ菌で胃炎になる確率は約80%と言われている。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍の人はほぼピロリ菌に感染しており、仮に自然に治っても再発する確率は72%。

 近年の統計結果から、ピロリ菌が存在し続けることで胃がん発生の危険も持続することがわかっている。
胃壁の粘膜下にできる悪性度の低い腫瘍である胃リンパ腫、胃のポリープもピロリ菌が原因であることが多い。
ヒトの胃に感染した場合、それが初感染の時には急性の胃炎や下痢を起こし、終生に亘って持続感染を起こす。
ピロリ菌を陽性と陰性に分けて8年間観察したところ、陽性の人が2.9%で胃がんが発生し、陰性は0%。
胃癌の場合にピロリ菌が存在する確率は100%に近く、ピロリ菌の性質が胃癌を誘発しているとされている。
ピロリ菌保有の蕁麻疹患者に対してピロリ菌の除菌をしたところ、65~80%の人が蕁麻疹が改善した。
ピロリ菌の実験で直接ピロリ菌を飲んだ被験者は、非常に高い確率で急性胃炎を発症した。
慢性胃炎の原因は約80%がヘリコバクター・ピロリ菌の感染、約20%が自己免疫性疾患とされている。